話題の鏡筒がやってきた!

2023年は、夏休暇の旅行が台風で思いっきり潰れてしまった。本当は四国松山旅行だったはずなのに、新幹線が停まるかも…高速道路がヤバいかも…という情報を得て、急遽中止。代わりに、なにかあってもすぐ戻れる可能性の高い東京旅行に変更することになった。日程も三泊四日の予定から二泊三日に短縮。楽しみだった初の四国旅行が幻となり、今年の夏休みはあまりいいことなかったなぁ…と短い夏休みが明けた8月16日。4ヶ月前に注文した話題の新鏡筒が突然届いた!

開封すると、やたら重厚な作りのケースが出現。持ってみると…、重いw。これまで、ケース付きの鏡筒を購入したことがなかったので、ちょっと面食らった。

早く中を見てみたかったが、翌8月17日にSD115Sのスペーサーを交換してもらうため、所沢のVixen修理店まで自分で持ち込む事になっていた。仕事の後にその準備をするため、新鏡筒は一旦書斎でお休みいただくことにした。


FF107APO開封の儀

その後、なんやかんや(笑)あってなかなか鏡筒にお目にかかれず、開封の儀は8月22日となった。今回届いた鏡筒はFF107APO。カメラや赤道儀で、いまや日本の天文界隈を席巻する中国の天文機器企業ZWOが満を持して発売した鏡筒である。

フラットナーが組み込まれた4枚玉の屈折鏡筒。焦点距離749mmF7.0、レデューサー装着で524mmF4.9。本体重量は5.7kg、アリミゾプレート付き。本体価格でレデューサー付きが購入できるキャンペーン期間の注文。約一ヶ月悩んだ挙げ句、キャンペーン終了ギリギリで注文した(結局その後、キャンペーン延期になったけど)。


それにしても…、持ってみてその重さ、というか重厚感に驚いた。とにかく作りがゴツい!本体重量は、SD115Sより重いのだ。4枚玉だけあって、見た目はSD115Sよりコンパクトだけど、持ったときの重量はなかなかに腕に来る。それに加えて、あの重厚なケースだ。そりゃ重いわなw

見た目の色合いやアリミゾ・キャリアの色彩の統一感は、さすがZWO。とにかくかっこいい、というかAskarの鏡筒とそっくりだ。やはり、赤は大陸の企業が好む色なのかな。

 

とまぁ、重さに関してはちょっと面食らったけど、鏡筒は実際に覗いて撮影してナンボだ。早速ファーストライトを…いや、外は曇ってました(泣)

ファーストライトは定番銀河

二日後の8月24日、来ました夜晴れ!これはファーストライトのチャンス!ただ、どうも雲が湧きやすいこの季節、ガッツリバルコニーに設置して雨にでも振られたら、買ったばかりの鏡筒が…

というわけで、室内に設置して窓越し撮影することとした。

対象は、この時期窓から東の空に見える銀河…ということでSkySafariで探してみたら、来ましたよ!あのド定番銀河が

M31!

まずはアンドロメダ銀河でいってみよう。窓越しなので長時間は撮影できないが、明るい銀河なので、短時間でのお試しにはちょうどいい。

 

早速レンズを向けて、ASI ARIで撮影開始。順調順調…

 

と思っていた矢先、わずか15分もしないうちに一気に雲が湧いてきた。その勢いたるや…結果的には計9分の露光時間で終了とあいなった。やはり夏の夜空は手強いなぁ


Edited by Pixinsight

DBE/SPCC/NXT/ST(Arcsinh)/SN2<G:CT/ATWT/HT><S:CT/MT>/Pmath/NXT/HT

[ Taget: M31 ]

Telescope: FF107APO

Camera: ASI2600MCpro(1)

Filter: CBP 2''

Mount: AM5

Guide: ZWO30mmF4+ASI120MMmini+IR/UVcut

Setting: Gain100Temp0Exp90s x6FITS

TotalExpose: 9min

ImageCapture: ASI AIR plus

Date: 2023/08/24 From Room

Software: PI PS Bias+/Dark+/Flat+


雲が通り抜けたこともあり、PIでの編集でもあまりクリアには描出できなかった。それでも、約8ヶ月ぶりのM31撮影に満足。FF107APOの我が家での船出はややほろ苦いものとなったが、少なくともZWO製品であるASI AIR plusやAM5との相性はとても良さそうだ(当たり前だが…)。これまで購入したVixen+Askarの6鏡筒に新たに加わった三社目の鏡筒、ヘビーユーズに答えてくれるいい相棒となりそうな予感がした。

 

短い時間しか扱えなかったため、詳細な感想は別の機会に設けたい