河口湖で星景写真に挑む

”星景写真”という分野がある。天体写真と何がどう違うの??

どうやら、星景写真とは地上の風景と星空を同時に写真に収めるものらしい。実際にネットでその作例を見ると…おぉ、天空を横切る天の川が文明世界の地上を見事に覆っている!この写真、どうやって撮るんだろう、、、俄然興味が湧いてきた。まずはこれを撮ってみよう。

そのために必要なのが、広角で明るいレンズ。いわゆるDが短くF値が小さいレンズのことだ。

選んだのは、LAOWA15mmF2.0。これをEOS RPにつけて夜空に向け、Bubble撮影(長時間露光撮影)を行う。明るいレンズで長時間露光を行うことで、夜空に輝く明るい星のみならず肉眼では見づらい暗い星までしっかりセンサーで捉え映像化する。

まずは、これにチャレンジしてみよう。


2022/4/11 河口湖畔より望む富士山 EOSRP/LAOWA15mmF2.0/ISO1600F2.0E30sec

初めての本格的な星景写真、静岡県に住んでいるならば、やはり富士山!といってもどこから撮影したら良いものか…。そういえば、いつもほうとうを食べに河口湖に行ってたな…、河口湖なら富士山が綺麗に見えるな…、河口湖に行こう!車に、EOS RPとLAOWA15mmレンズを積んで、いざ河口湖へ

 

夜の河口湖は、寒い!4月とはいえ、夜は凍える寒さだ。星空撮影とは寒さとの戦いだなぁ。湖畔のちょっとした駐車場に車を停め、LAOWA広角レンズを取り付けたEOS RPを三脚に取り付けて、長時間露光撮影…と言っても固定撮影なので露光30秒程度。何枚か撮って、都度写真を確認する。ん~夜景は綺麗だけど星空はいまいち映らないなぁ。やはり、街明かりが邪魔をしているのかな

2022/4/11 河口湖畔より望む北斗七星 EOSRP/LAOWA15mmF2.0/ISO1600F2.0E30sec

場所を移動し、桜が見える湖畔の広場へ。桜を入れて星空を撮ってみよう。ISOと露光時間を調節して、再び撮影。画像を確認。おぉ、桜が綺麗だ北斗七星もしっかり写ってる。もっと溢れんばかりの星空を期待したが、やはりこの街明かりではこれが限界なのかな…

まぁ後でわかったことだけど、この時期のこの時間、まだ天の川は空に見えない。あの壮大な満点の星を捉える条件はまだ整ってなかったというわけだ。

ところでこの写真、微妙にピントが合っていない。ファインダーを覗いたときはあってるかと思ったが…。星空撮影のピント合わせは、思いの外難しいことを知った。きっちりピントを合わせるのであれば、ファインダーの映像を拡大して星を移し、よりシビアにピント調節しなければいけない。そのことを知ったのもまた帰宅後のこと。

まさに、失敗は成功のための糧

ちなみに、このときはポタ赤は購入済みだったが、使用しなかった。まぁ、現地に持っていってもちゃんとポタ赤を使える自信がなかったので、まずは三脚固定だけでやって見ることにしたのだ。

ポタ赤使って、もう少しISO絞って長時間露光したら、星空をもっと華やかに撮影できたかもしれない。

河口湖での撮影から数日後、初めて月をきちんと撮影。意外としっかり写るもんだなぁと感激した