SD115Sの弟分がやってきた

MNG着弾!

まぁお決まり文句、VIXENの新しい鏡筒が届いた。これで…望遠鏡6本目、ちょっとやりすぎかな

天文始めて最初に買ったのはSD115S。とてもいい鏡筒で、とにかくよく見えるしよく写る。しかしでかい!ササッと持ち出せる大きさではない(私にとって)。どこか遠征に、と言っても長い鏡筒を壁や車やぶつけないように移動を…と気を使うあたり、なかなか気軽に持ち出すには至らない(いや、気軽に持ち出す諸先輩方も多いとは思うが、自分はまだそこまで…)。

 

そこで、もう少し短くて、取り回しやすい(移動にもう少し気を使わなくていい)鏡筒が欲しくなったのは当然の成り行き。VixenのSDシリーズが対物レンズの固定に使用するスペーサーを改良し、よりよい星像を目指したSDⅡシリーズとして販売を始めた。その第一弾がこれ!


Vixen SD81SⅡ 開封の儀

焦点距離は625mmのSDレンズ2枚玉。SD115S+FlatnerReducerの699mmより短い望遠鏡で、鏡筒全体の大きさがSD115Sのほぼ1/4程度とかなりコンパクト。それでいて、全体の作りがSD115S同様しっかりしていて、安心感が高くとても扱いやすい。これなら、持ち運びで気を使うことも減り、遠征が楽しくなりそう!また我が家においては、これまでは屋外に持ち運びやすい短い鏡筒ではFRA400の焦点距離400mmが一番長かったが、今後はSD81SⅡが軽量鏡筒では最長焦点距離となった。遠征時の活躍は、もはや約束された勝利の剣

 

早速、ファーストライトを…

 

と思ったが、これが天候に恵まれず。海に近いためなのか、気温が下がる夜になると、とにかく雲がわんさか湧いてくる。昼間は青空に覆われていても、まるでいじめのように夜はドン曇(泣)

なかなか星見の機会に恵まれず。こればかりは、まさに運を天まかせ…仕方ないですなぁ

SD81SⅡファーストライト

その機会は、10日後に訪れた。東京旅行からの帰宅翌日の8月13日10時頃、直前まで曇っていた東の空に、ひときわ明るい星が一つ。あれは、木星か!?

早速SkySafariで確認してみると、やはり木星のようだ。これはファーストライトのチャンス

 

早速、鏡筒にフラップミラーとバローレンズ+接眼レンズを取り付け、木星に向けて覗いてみた。

(右の写真はASIカメラを接続してありますが、実際の観察はx5バロー+アイピースで行っています)

SD81SⅡに東京旅行で購入したばかりの5xパワーメイトを接続


木星

SD81SII

Televue Powermate 5x+SLV20mm

EOS M200(Collimate)

Crop

 


とにかく覗いてみる。ん~、SD115Sと比較すると、当然だけど光量は少し落ちるけど(まぁPowermate通しているってのもあるけど)、木星の縞までよく見える!

写真は、EOS M200でコリメート撮影したもの。地味だけど、まずはSD81SⅡの使用感を実体験するには十分な星見だった。

長時間露光によるディープスカイ撮影はひとまずお預け。快晴の夜空プリーズ!

使ってみて

といっても、惑星の眼視とコリメート撮影だけなので、総括というほどのものは書けないけど…。とにかく、コンパクトで扱いやすい鏡筒であることは間違いない。重量はおおよそ3.5kgで、カメラを取り付けてもコンパクトな赤道儀に搭載できる。今後、実際のちょっとした遠征で、SD81SⅡとSA GTiの組み合わせを試してみようと思う。

 

ネットで見てみると、SD81SⅡの優秀さを語る記事が多い。天文初心者が一台目として購入するののなら、この鏡筒が最適だ!と多くの記事がおすすめしている。私は、これが六台目の鏡筒となったけど、メイン武器の不利な部分を補完するサブ武器としての役割も十分果たせると実感した。

 

というわけで、早くこの鏡筒で星雲銀河を撮りたいよ~